一口にCADといっても、様々な種類があって、それぞれに主な用途があります。
家や車、家電製品など、身の回りにあるほとんどのものはCADソフトをによって設計されています。そのCADソフトも、有料無料も含めると実は数十種類がリリースされていて、その用途によっていくつかに大きく分類されます。ここでは、主に2つに分けて解説します。
住宅・建築用のCAD
例えば住宅や建築物を設計するにあたって、その躯体設計から電気・設備・土木などそれらを取り囲むすべてにCADが使われています。
住宅・建築系では主に2D(2次元)CADが多く使われています。もちろん3Dも導入されていますが、昔気質の職人さんが多く活躍しているためか、2D図面になれている方が多く、また基本が平面図なので、需要も2Dのほうが多いかもしれません。
彼らが多用するCADソフトは
実際の現場や打合せ時などでは、Jw_cadやDRAFTSIGHT(ドラフトサイト)というフリーソフトの他に、AUTOCADやVectorWorksなどの有償ソフトが多く使われています。
フリーソフトといっても、基本的な機能では有償ソフトにも劣らないので、私の周りでも使っているオペレータはたくさんいます。
また、ソフトによってはWindowsのみ対応しており、Macには非対応というソフトがありますので注意してください。
機械・ものづくり系のCAD
機械全般の設計やプロダクトデザインに活躍しているのが3D CADです。
これらは、複雑な多面体の機械や複雑なR曲面で構成されているようなプロダクトを設計するときには非常に便利です。というのも、このような場合2次元の6面展開図から完成型の形を正確にイメージすることはとても難しいからです。
そんな時、モデリングしたものを360°どの方向から確認でき、また拡大機能によって細部まで構造を確認出来れば最終的な完成形のイメージを簡単に掴むことができます。
さらに、CADソフトによっては可動部分のアニメーションを作れたり、指定条件をいれれば強度シミュレーションも可能なので、試作の前の段階で各部の強度を検証できるのは非常に魅力的ですね。
また履歴編集というのがあり、これはモデリングしてきた順序をビジュアルで記録し、例えば、『5つ前の状態からやり直したい』などという場合に、その編集場面まで簡単に戻ってそこから再編集することができる機能です。これも実際に使ってみると非常に便利な機能ですね。
3D CADソフトにはハイエンド系(最上位)と呼ばれる非常に高価なソフトからミドルエンド、つまり(少し)安いソフト、そしてフリーソフトがあります。
ハイエンド系ではCATIA(キャティア)などが有名ですが、ライセンス料が高額ですのでとてもではありませんが、個人での導入は厳しいと思います。。CATIAは自動車や飛行機の設計などに多く用いられてきました。
ミドルエンド系では、CATIAと同じフランスの企業がリリースしているSOLID WORKSが有名です。ミドルエンド系とはいえ、基本設計に関しては十分な能力と豊富な機能を持っています。SOLID WORKSは操作画面もわかりやすいので、ユーザー数もとても多いと思います。
それでは、2D CADに比べて3D CADは難しいかというと、一概にそうではありません。
3Dをモデリングする場合でも、その基本は2Dになります。その平面に各所の厚みを加えていくイメージですので、意外と難しくはありません。
今回は各CADソフトの大まかな用途に応じた分類を紹介しました。
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この記事を書いた人
MAKERS DESIGN株式会社
代表取締役 橋本荘一朗
MAKERS DESIGNは代表自信の経験から、CAD図面作成コストを効率的見直し、従来の一般的な価格の50%の価格で提供している会社です。
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