人とは違う、クールなデザインのiPhoneケースを探している人も多いと思います。
しかし、amazonや楽天、海外のサイトを探してみても、なかなか琴線に触れるような素敵なデザインにめぐりあうことも少ないかもしれません。
それであれば、いっそのこと自分でデザインをしてみたい。そしてそれを光造形や3Dプリンタ、もしくは製品化してみたい。
少し前ではハードルが非常に高かったこの課題も、今はそれほどハードルは高くありません。
まずはどこから手をつければ良いでしょう?
まずはラフデザインを描いてみる
まずは、自分のイメージするデザインを紙に描いてみるところから始まります。
これは何度も何度も描き直して大丈夫です。
また、この時点ではデッサン上のサイズ感や寸法などは無視してください。
ざっくりとイメージをかき上げます。
この段階ではこれくらいで十分です。
ここから少しずつ各部のディティールを詰めていけばよいのです。
さて、次の段階は?
このデッサンをCADでモデリングしてみますか?
答えはNOです。
次はiPhoneのモデリング
iPhoneケースは、言うまでも無くiPhoneにかぶさっているものです。
最終的にケースをモデリングするのですが、そのケースと本体がピッタリとフィットするためには、どちらか片方だけのモデリングだけでは不十分です。
このように「オス型・メス型」のような『どちらかが無いと成立しない』ようなモデリングの場合は、必ず両方正確にモデリングをしなければならないんですね。
では、今回の場合はどちらからモデリングするか。
iPhoneです。
まずはiPhoneを正確にモデリングして、その上にケースのデザインを重ねてモデリングをすれば、
例えば3Dプリントでケースをプリントしたときに『うまくiPhoneにはまらない』ということは無いと思います。
さて、ではiPhoneをモデリングしましょう。
ん?
モデリング?どうやって??
手元には実物のiPhoneがあります。
ノギスで図りましょう・・・。・・・?
確かに、手に収まるサイズの現物を採寸するには、デジタルノギスは最適です。
直線距離はほんとに正確に計測できます。
しかし、iPhoneの角という角はすべて丸いRがついています。
残念ながら、このノギスはRを正確に計測することはできません。
ノギスだけではなく、Rを正確に計測するのは実は非常に困難なのです。
このRの測定をないがしろにすると、他の箇所が正確に計測できていても
ピッタリと嵌合することはできないですね。
さて、どうするか。
このブログでも以前書きましたが、現物から正確に測定する方法があります。
『3次元測定』ですね。『リバースエンジニアリング』とも呼ばれます。
これであれば、ほぼ正確にデジタル計測することができます。
・・・・。
・・・・。
しかし、当たり前ですが、費用がかかります。
ここでとっておきの情報があります。
Apple公式 デザインガイドラインの活用
実はウェブ上にApple製品の寸法等に関するガイドラインが公表されています。
これは何のためにあるかというと、Apple社製品のサードパーティ、つまり純正品ではないけれど、Apple製品に対応出来るように該当製品の寸法を含めたガイドラインが公表されているのです。
それによって、ケースや画面プロテクター、カメラ用のアタッチメントなどのアクセサリーがサードパーティとして生産可能になっています。
もちろんiPhoneだけに限らず、iMacやMacbook、iPadなどすべての製品に対応しているんです。
ここでは詳しくは触れませんが
developer.apple.com
ここからたどり着けます。
さて、iPhoneのモデリングにもどります。
上記のAppleデザインガイドラインのページの中の該当するiPhoneのデータを確認します。
このシートを細かく確認すると、iPhone 11をモデリングするのに必要な寸法がすべて記載されています。
この寸法、数字があればCADで3Dモデリングが可能です。
で、モデリングをしてみました。
このようにモデリングができました。
このモデリングに自分のイメージするケースを重ねてデザイン、モデリングをしていきます。
さていかがでしょうか。
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この記事を書いた人
MAKERS DESIGN株式会社
代表取締役 橋本荘一朗
MAKERS DESIGNは代表自信の経験から、CAD図面作成コストを効率的見直し、従来の一般的な価格の50%の価格で提供している会社です。
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