例えばCAD図面のPDFはあるけど、実際の元のCAD図面がない場合など。。
CAD図面がない!
実は、この事例はたくさんあるんです。例えば以前はCADソフトを使って図面を作成する前はドラフターという机を使って書いていましたから、デジタルデータはそもそも存在しなく、紙しか無いんですね。これはかなり古い部品などの図面だと思います。
製造業の方は自社にたくさんの紙図面が眠っていて、それを早くデジタル化しなければと思っている方もたくさんいると思います。
または、もともとはCADで作図したけど、何らかの理由で元データがなくなってしまい、手元にはPDFしかない場合もたくさんあります。
その場合、その部品をもう一度作ろうとしても工場はPDFでは対応してくれないところがほとんどです。
さてその場合は?
まずは正攻法でトレースという手法
これは元になるPDFに記載されている寸法を元にゼロベースで作図するか、もしくはそのPDFを下絵としてCADソフトに取り込んで、それを正確になぞっていく(トレース)方法があります。
どちらの手法にせよ、トレースは本図をゼロベースで作成することになります。ですので、その図面のボリュームにもよりますが、時間もそれなりにかかりますね。
しかし、どうやら裏技があるようです。
PDFアンダーレイという裏技
これはAutoCadにある一つの埋もれた機能らしいのですが、PDFを図形として読み込むことが出来る機能だそうで、AutoCadの2010から実装されたそうです。(※私がAutoCadを使っていないのできちんと検証出来ていなくてすみません。)
確かにほぼ完璧にベクトル化されていると思います。この機能が有効であれば、おそらく作業時間は1/10くらいだと思います。
僕もそうですが、自信が使っているCADソフトの機能って、100%理解をしていなく実際に通常使っている機能ってほんの一部だったりするんですよね。
とくにFUSION360のようなクラウドソフトだと新しい機能が常にアップデートされているので、すべての機能を理解してつかうことって案外少ないと思います。
ということで、気づかない便利な機能のご紹介でした。
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この記事を書いた人
MAKERS DESIGN株式会社
代表取締役 橋本荘一朗
MAKERS DESIGNは代表自信の経験から、CAD図面作成コストを効率的見直し、従来の一般的な価格の50%の価格で提供している会社です。
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