CAD環境が自社に無いが、クライアントから3D CADデータの納品を依頼された。しかし、自社でどうやって納品前確認をするのか。。。
回答はこちらです。
3D CADが無い環境でのデータ確認
私達の会社にも、実はこのような依頼がたくさんあります。
「お客さんから3D CADのモデリングを依頼されたけれど、自社にCAD環境がなく困っている。」
何を困っているかというと、例えば私達がCADデータのモデリングをしてもクライアントに納品する前に自社で検収ができない。もしくはお客さんに修正を依頼されたときにリアルタイムで細部の確認ができない。」などです。
なるほど、確かにそのとおりです。
クライアントから依頼された案件を自社で確認せずに納品してしまうと、何もなければよいのですが、何か瑕疵があったり、細部に関する質問があったときに危険です。
実際、私達ではそのようなお客さまに対してどう対応していたかというと、
基本的には私のパソコンで3Dソフトを起動した状態で、相手にSkypeで連絡をとり、
私のパソコンの画面を共有(相手のパソコンの画面で見られるように)して、基本的な形状の確認をとり、その後必要なアングルのスクリーンショットを撮影し、PDFをメールで送っていました。
概ねそのような対応で良かったのですが、それ以外に「やはり自分のパソコンで確認したい」という要望があることもありました。
さて、その場合はどうするか。
各社が提供するビューワーを利用する
はい、世の中にはCADソフトが無くてもモデリング自体を確認することができるビューワーというものが存在します。
それも3Dであれば、360度、自分のマウスを操作して細部まで確認することができるんです。これが実に便利です。
実際にCADの操作、つまりモデリング自体の作業はしなくても、確認だけはしたいという方もたくさんいると思います。そんな環境の人にうってつけです。
AUTO DESK Viewer
まずはたくさんのCADソフト関連をリリースしているAUTO DESKのビューワーです。
これは2次元ファイルから3次元ファイルまで、たくさんの形式のファイルを読み込んで確認することができます。基本的にはオンラインビューワーなので、ウェブ上で動作します。
上記リンクを開いて、該当ファイルをドラッグ&ドロップするだけで簡単に確認できるサービスです。私もよく利用します。
3D PDF
はい、皆さんよくご存知の3D PDFです。
じつはこれ、3D CADにも対応しているんです。
もちろん360度回転し、ズームも可能です。
このビューワーを利用するには2つ条件があります。
ひとつは、Adobe acrobat(アドビアクロバット)をPCにインストールしていること。
もう一つは、データをモデリングした人に、「3D PDF」のファイルにエクスポート(出力)してもらうことです。
Adobe acrobatは無料ソフトなので問題ないと思います。
「3D PDF」ファイルへのエクスポートですが、これは使っているCADソフトによって不可能な場合もありますので、予め確認が必要です。
ただ、以前とは違って自身にCAD環境がなくても何らかの方法で出来上がったデータを確認できる手段はありますので、ご安心ください。
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この記事を書いた人
MAKERS DESIGN株式会社
代表取締役 橋本荘一朗
MAKERS DESIGNは代表自信の経験から、CAD図面作成コストを効率的見直し、従来の一般的な価格の50%の価格で提供している会社です。
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