初めてのカバンづくり。イラストレーターでデザインしたアルミフレームを加工してくれそうな会社を探して東京大田区の工場へ。
世界の大田区の工場の実態
PIOの紹介で最初に訪れた◯◯金属加工株式会社さんは、加工場の横に小さな事務所がある町工場です。ここの社長に、僕が書いたイラストを見せました。
(挨拶中略)実はこういうモノを加工していただきたいんですが。。
・・・・これは鞄?
はい、フレームの部分がアルミで出来ているんですよ。
板金で作るの?
ば、板金? (いかん、製造方法をよく理解していないぞ。。)
・・・、まだ確定はしていないのですが、そのあたりも含めて勉強不足なので教えていただけると助かるのですが。
とにかく、うちでは無理だね。こんなのやったことねぇからさ。
ううっ・・・・
だけどさ、イラストでイメージは解ったけど、図面はあるの?
図面ですか? 要するにこのイラストのそれぞれのところに寸法が入ってれば良いんでしょうか?
いや。CAD図面。工場はCAD図面がないと作れないよ。
(CAD図面?)・・・・ですよね。。。出直してきます。
その足で他に紹介してもらった工場に向かいましたが、判を押したように、2つの工場の返答は同じです。
まるで競馬で大負けしたような姿勢で、帰りのバス停に向かいました。
この工場訪問でわかったことが3つ。
①金属加工は加工方法(板金、プレス、削り等)によって加工工場が違う。
②CAD図面が絶対に必要。
③世界に名だたる大田区の工場はクソだ!
と言う訳で、初っ端からモノづくりの壁にぶち当たりました。
しかし立ち止まるわけにも行かないので、
今後の順序としては、アルミの製法を決めて、その後、それに合わせたCAD図面を作製する。
「世界で一番美しいブリーフケースを創る」と掲げたので、妥協は許されない。
なので、アルミフレームの加工法は3択ではなく、1択。
「アルミ削り出し」で決定。(恐らくこの時点で世界初)
自らCADに挑戦
次にCAD図面。
WebでフリーCADソフトをダウンロードして、アマゾンでそのCADソフトの初心者用解説本を購入し、翌日配達。よし、やるぞ!
・・・。
・・・。
・・・・・・・・。
まったくわからん!
CADを舐めていた。
よくよく考えてみれば、CADオペレーターという職種が存在するくらいの専門職の分野である。
それでも2ヶ月程、日夜PCの前でCADと格闘したが、四角い弁当箱がかけるようになった程度。まったく使い物にならない。
・・・・こんなことでは、オリンピックが来てしまう。。
時間のムダだ。
やめた やめた ヤメた!
専門家を探して依頼しよう。
なぜすぐにそこに行かなかったのだろう。
そもそもなんでも自分でやろうとする癖がいけない。
2ヶ月も無駄にしてしまったじゃないか。
諦めてGoogle先生にたずねてみる。
「CAD 設計 受託」 リターン!
結論から言うと、いくつかヒットはするにはするけど、純粋な設計のみの受託はヒットせず、主に加工工場が「図面から作製可能ですよ」というページにヒットする。
しかし、これでは、図面を作製してもらったら、その工場で加工をしなければならなく、そもそもアルミ切削工場に至ってはその図面作製サービスがヒットしない。
ここでもモノづくりの壁にぶち当たった。
(いったい誰がどこで図面を書いてくれるのだろう・・・・)
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この記事を書いた人
MAKERS DESIGN株式会社
代表取締役 橋本荘一朗
MAKERS DESIGNは代表自信の経験から、CAD図面作成コストを効率的見直し、従来の一般的な価格の50%の価格で提供している会社です。
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